暗闇の中の少女
…いつだって遅くまでやって時々家にまで持ち帰って一生懸命やってるのを私は知ってる



『そんな事私が許さないけどね』



笑顔でそう言えば



「麗美ならそう言うと思った」



そう返された



それからは他愛もない話をして仲良く歩いた



楽しい時間はあっという間ですぐに寮に着いてしまった



「麗美、また明日な?」



私の手を離して自分部屋に入っていこうとする速斗の服を少し引っ張る



……まだ一緒にいたい



速斗は困ったような表情を見せてから



「なら、おいで」



そう言って私を自分の部屋に手招きしてくれた


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