暗闇の中の少女
なんか夢みたいだなぁ…



速斗と付き合えて…デートして…当たり前のように繋いでくれる手



全部に現実味がなくてこうやってデートしててもふとした瞬間信じられないと思う



でも握ってくれる速斗の手の温もりが現実だって教えてくれてるようだった



1人そんな事を考えてると…



「本郷麗美だな?」



私のフルネームが呼ばれ顔を上げたら見知らぬ男



「やっと見つけた。」



その言葉を理解する前に私は男にハンカチを口に当てられ意識を失った



『はや…と……』



大好きな彼の名前をつぶやきながら…



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