暗闇の中の少女

速斗side



麗美から少し離れた所で鳴り続けている電話にでる



『もしもし』



「ちょっと、テンション低くない？」



『うるせぇよ。麗美とデートしてたんだよ』



機嫌が悪すぎて余計なことを口走った俺



案の定電話の向こうの相手は



「なになに！その話詳しく聞かせて！！」



食いついてきた。しかもかなり興奮気味に……。



『うるせぇ。それより用があったんじゃねぇのかよ？』



「あ！そうなの…」



急に照れくさそうな声になった弥生に疑問を抱く



『なんだよ？』



「あ…いや…えっと……」



中々言い出さない弥生