暗闇の中の少女
「ちょっと代われ」



そんな声が聞こえてきたと思ったら



「速斗、邪魔して悪いな」



『あぁ。颯?弥生と居るのか』



「あぁ。付き合い始めたからな」



『ふーん?おめでとう』



文化祭で弥生の気持ちが颯にバレたというのに2人は付き合わず半年という月日が流れていた。



「あんま驚いてねぇな?」



『あ?なんで驚くんだよ?両想いなのバレバレだったつーの。』



「なんでもお見通しって事ね。俺は半年前、違うから!って思いっきり突っぱねられたんだけど」



『弥生らしいな。』



「ま、そうなんだけどさ。」



まぁ、今は正直そんな事どうでもいい。早く麗美の所に戻らねぇーと。



『とりあえず、おめでとう。用済んだなら切るぞ』



そう言って電話を切った。



5分ぐらいだったけど早く麗美の所に戻ろう



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