暗闇の中の少女
『お世話になりましたー!』



看護師さん達に挨拶をする



「元気になってよかったですね」



『はい!』



「麗美。危ねぇ事すんなよ?」



颯の言葉に笑ってしまう



『しないよ〜』



「分かんねぇだろ?」



お父さんみたいに心配してる颯。



…私の家族が生きていたらこんな風に心配してくれたのかな…?



両親が亡くなってるって速斗に聞いた話だけどね



「麗美!」



『速斗!』



「退院おめでと。これ」



速斗が私にくれたのは大きな花束



「退院祝い」



『綺麗…ありがと』



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