暗闇の中の少女
暫く固まっていた女の人はハッと我に返ったように私の名前を呼びながら…叫びながら私に抱きついてきた



『ぐ、ぐるじい』



「弥生!!離せ」



私を引き寄せるようにして速斗が言う



「あ、ごめん。だって久しぶりだったから…つい」



「はぁ…」



『…は、速斗…』



「あ。わりぃ」



速斗が素早く私から離れる



ちょっと寂しいと思ったらのはきっと気のせいだ



「そう言えば麗美!今までどこに居たのよ?こっちでは変な噂たってるわよ?」



女の人が私に向けて言う



変な噂ってなんだろう…?



「弥生!!」



「なによ?」



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