暗闇の中の少女
窓側のガラ空きになってる席を見つめながら南先生に席がどこか聞いてない事を思い出した



『どの席ですか?』



席を見つめながら先生に聞く



「あ、席は窓側の1番後ろよ」



『ありがとうございます』



そう言って席に着く



チラホラ気絶していた奴らが起きてきて私を誰だって言う目で見る



同時に私の顔を見て驚いている奴も何人かいる



私の顔になんかついてんのかな?



「お、お前…」



『なに?』



近くに居た奴が私を指差しながら声を出した



「本郷麗美…だよな」



そう言った男の目には憎しみの色が滲み出ていた


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