暗闇の中の少女
よくわかんないうちに先生に手を引かれ速斗の部屋を出ていた



「おいっ!」



速斗のそんな声が聞こえたけど南先生は構わず私の手を引いた



『あ、あの…南先生』



「んー?なに?麗美」



『速斗じゃなくてホントに良かったんですか?』



だって速斗の部屋に来たって事は速斗に用事があったからなんじゃ…



「えぇ。麗美に用があっただけだし」



『え…?』



私…?でも、なんで速斗の方に?



「速斗の方行けば会えるかな?って思って」



ふふっと上品に笑いながら南先生が言う



うーん。前の私は速斗の部屋に入り浸っていたのかな…?



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