暗闇の中の少女
少し速斗に申し訳ないと思いながら私は南先生の後を付いていく



『それで、用ってなんですか…?』



「そう!それ!!」



『え…?』



くるっといきなり振り返ってそれよ〜なんて言ってる南先生になんて返したら良いかよくわからない



「敬語よ!け・い・ご!」



わざわざ一文字一文字区切って言った先生に…



『え…は…?』



そんな声が自然と漏れる



「昨日からずっと思ってたのよねぇ〜。敬語ってなんか堅苦しいじゃない?」



『えっと…そう…ですね』



「それに、麗美に敬語使われるって変な感じって言うかなんていうか…ねぇ?」


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