迷子になった恋心
迷子になった恋心
「………」
「………」
仕事帰りの金曜日。
カップルや友人同士が楽しく会話している店内でさっきから無言のテーブル。
「…この後、どうする?」
視線はスマホに向けたまま問いかけてくる彼、坂上諒太。
「…どうしようかね」
窓の外を見ながら答える私、吉田圭織。
大学生の時から付き合っていて、もう5年にもなる。
「諒太、私コーヒー飲みたい、頼んでもいい?」
「あっ、オレも飲みたい」
手をあげ店員さんを呼びコーヒーを2つ頼む。
「同じタイミングだった?」
「ん?あぁ、そうだな。ちょうど飲みたいと思ったところ」
「また重なったね」
穏やかに笑いあう。
5年も一緒にいるとお互いの考えていることや、望んでいることがわかるようになったり、同じ事を思ったりしていることがある。
そう、だから今私達はきっと、同じ事を考えている。
「………」
仕事帰りの金曜日。
カップルや友人同士が楽しく会話している店内でさっきから無言のテーブル。
「…この後、どうする?」
視線はスマホに向けたまま問いかけてくる彼、坂上諒太。
「…どうしようかね」
窓の外を見ながら答える私、吉田圭織。
大学生の時から付き合っていて、もう5年にもなる。
「諒太、私コーヒー飲みたい、頼んでもいい?」
「あっ、オレも飲みたい」
手をあげ店員さんを呼びコーヒーを2つ頼む。
「同じタイミングだった?」
「ん?あぁ、そうだな。ちょうど飲みたいと思ったところ」
「また重なったね」
穏やかに笑いあう。
5年も一緒にいるとお互いの考えていることや、望んでいることがわかるようになったり、同じ事を思ったりしていることがある。
そう、だから今私達はきっと、同じ事を考えている。
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