曖昧ストラテジー【短編】
最近、飯島はよく笑うようになったと思う。
その変化になんだか感動して、うん、よく笑う飯島もかっこいい。
あ、そうだ、カップケーキ、あげてみようかな。
ふ、とそう思う。
けれど、すぐに打ち消した。
いや、どう見ても余りモノっぽいこれをあげるなんて、それはちょっと、どう?
もっと、ちゃんと綺麗に作れた時に渡す?
ていうかそもそも、受け取ってもらえるかな。
ぐるぐる考えていると、勇気がなくなってくる。
んー、やっぱり渡せないかな。
と、ちょっとだけガッカリしている私に、
「これ、貰っていい?」
飯島は、サラッと言った。
その変化になんだか感動して、うん、よく笑う飯島もかっこいい。
あ、そうだ、カップケーキ、あげてみようかな。
ふ、とそう思う。
けれど、すぐに打ち消した。
いや、どう見ても余りモノっぽいこれをあげるなんて、それはちょっと、どう?
もっと、ちゃんと綺麗に作れた時に渡す?
ていうかそもそも、受け取ってもらえるかな。
ぐるぐる考えていると、勇気がなくなってくる。
んー、やっぱり渡せないかな。
と、ちょっとだけガッカリしている私に、
「これ、貰っていい?」
飯島は、サラッと言った。