見えない距離と儚げな横顔

あの夜のこと

「着いたーっ!」

高校の部活の大会。
今夜の宿泊先であるビジネスホテルに着いた私達は、顧問からカードキーを受け取り、各部屋に移動していた。


「先輩も同じ階ですね。」
「そうだな。また後で遊びにおいでー。」
私の隣に立つ先輩、佐東さんがそう答える。
「はい!遊びに行きまーす!」

私は答えながら自分の部屋に入った。



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