見えない距離と儚げな横顔
その後も散々どうでもいい話をし続け、気がついたら真夜中だった。

「眠ぃ…。」
もう夜遅いし眠くなってきた。
「悠香ちゃん、そろそろ部屋戻る?」
「んー、帰るの面倒だなぁ…。そうだっ!」
「ん?」
「ここで寝ちゃいますっ!」
へ?、と言わん顔で佐東さんがこっちを見る。
「僕は別にいいけど…悠香ちゃんはいいの?」
ん?なんか困ることでもあったかなぁ?
「全然大丈夫ですけど?」
「ならいいけど…」
まぁいいや。
そうと決まれば私はホテルのパジャマに着替えた。
ジャージ素材の甚平のようなものだ。
さぁて、寝るかなー。
私は佐東さんが寝転がっているベットに横になる。
佐東の方を見ると、目が合ってしまう。
思わずニヤッと笑った。

「悠香ちゃんって、彼氏いるんだよね?」
「そうですよー?」
そう、私には同い年の彼氏がいた。
学校も違うし、うちの学校は寮制で、なかなか会えないけど。
「こんなことしてて怒られないのー?」
「こんなことって?」
「彼氏くん以外の男と寝てる。」
あー…。怒られるかも。
「ば、バレなければ大丈夫。」
「あらあらw」
それにしてもさー、と佐東さんが話し続ける。
「悠香ちゃん、よくこんな部活入ったよねー。女子いないし、ケダモノ男子だらけなのにw」
「あ、それなら問題ないっすw」
「え?ないの?」
「なんせこの貧乳ですしw中身はほぼ男子ですしw」
「なるほどねーwってそんなに貧乳?」
貧乳ですよぉー、と胸を張ってみせるw
「いや、服の上からじゃ見てもわかんないからw」
んー、そっかー。
「これでどうだっw」
私は佐東さんの手を掴むと、自分の胸に押し当てる。
「ね?貧乳でしょ?」
「だからー…服の上じゃわかんないってば。」
そういった佐東さんは手をするりと服の中に突っ込んだ。
ふぇ!?
胸触られてる?
「抵抗しないの?w」
「抵抗もなにも、ない胸触られてもねぇw」
「ふーんw」
佐東さんの手がさらに動く。
パジャマがはだける。
「ブラ邪魔だな。取るよ。」
「はーい。」
佐東さんがブラを外す。
露わになった胸を触った佐東さんがきょとんとする。
「ここまでされても抵抗しないんだ。」
「まぁ、処女じゃないのでねw」
そう、私はすでに処女じゃない。
「そうなんだ。まぁ僕もだけどw」
佐東さんが胸触ったまま話す。
なんてよくわかんない構図になっていた。
「にしても感じないんだねー。」
「私、感度低いんですよーw」
「ふーん。でもさぁ、ここまで胸触られたら下も疼くんじゃないの?w」
「流石にそっちはダメですよ?一応彼氏いますからw」
ほんとはちょっとだけ疼いてたなんて言わないよ。
まぁそうだよね、と佐東さんの手が胸に戻ってく。
まぁいいや。
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