残念イケメンな立花君と残念美女な小林さん(休止中)
❴それは、立花の秘密を知ったある日の事…。❵

いつもみたいに立花は女子に物を貰い、教室に帰って来た。

「え?お前は貰わないのかって?」←別に聞いてない

「やだなあ〜俺だって貰いますよ〜!手紙とかクッキーとか…夢でですけど…。今そこの貴方!哀れな目で俺を見たでしょ!!」

(物が投げられる音)

「ハハハ!やだなあ冗談ですよー★こんなの序の口ですっって!」

「お、帰って来た。お帰りー!王子!
…相変わらずひでー顔だな、お前。」

俺はその時スマホを弄っていた。

「ハァ…っハァ…っ」

その時の立花は、袋をたくさん抱えたまま青白い顔で立っていた。

「何?また、女子に色々貰ったのか?」

「あ、言っておきますが全然羨ましくなんてないですから…う、羨ましくなんか…。うう…。」


(肩をポンポン叩かれる音)


「…ありがとうございます。では続きをどうぞ…。」


「ああ…。」


そう言って、立花は席に着いた。


その時


「こ…」


立花が口を開き始めた。



「こ?何?」


「……こ、怖かった。女子たちのあの目…。
あれは完全に獲物を見つけた目だった…。
ハンターだよ…。」

そう言った立花は明らかに身体が震えており、それはもうかなり目が死んでいた。

「あ、ちなみに皆さん立花は女嫌いなんです!
え?何でかって?
それはですね、ある幼稚園のお遊戯での事なんですが…。

あれは立花が年中だった時の事…。

あ、俺はちなみに立花と同じ青組でした。

ウチの青組はお遊戯で、猿蟹合戦をする事になったんです。

あ、俺の役ですか?←聞いてない

俺はですねー木ですよ!木!ほら、猿がカニに柿を投げつけるシーンあるでしょ?

ウチの幼稚園、コスト削減の為に俺に茶色いビニル袋で出来た服らしき物を被られて頭に太マジックで【木】と書いた画用紙で出来た冠らしき物を頭に被されて

で、もちろん本物の柿はだめだから新聞紙で丸めてペンキで塗った柿を使いましたよ。

セリフ?ないですよ。

後は俺が両手で柿を持って猿役が投げるだけです。

親の反応ですか?

それはもちろん

「… (・_・)」


この表情でただずっと笑う訳もなく
ビデオを回していましたよ。

おれは、その時親と目が合い(・_・)←この表情でしたよ。

「………」


「…まあ俺の思い出話はこれぐらいにして、ちょっと映像変えますね!」

ガー

「で、まあもちろん皆さんも察する通り立花は大体主人公が多いです。

だから立花は、なぜ自分がいつも主人公が多いのか不思議がっていました。

というかこいつ大半は自分の実力だと思ってたんですよね…。

可哀想というか…。こちらをどうぞ!」 

❈ここからは功太郎の幼少期の回想シーンが入ります。

皆様には大変ご迷惑をおかけします。

またまた作者より













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