支社長は取り扱い要注意！

「俺が１番必要なのは高畑まひる、お前自身だ。

俺はお前と共に生きたいから、何もかもを捨ててお前と一緒にいることを選んだ。

お前さえいれば、他には何もいらない。

もうお前がいない人生なんて考えられないんだ…！」

「支社長…」

呟くように呼んだわたしに、
「高畑まひる」

支社長がわたしの名前を呼んだ。

「俺を高畑まひるの隣にいさせてください」

そう言った支社長に、わたしの心臓がドキッ…と鳴った。

「お前と一緒に夢をかなえたいし、その夢をお前と一緒に歩んで行きたい」

ポロッと、わたしの目から涙がこぼれ落ちた。

全てを捨てて、わたしのそばにいることを選んでくれた彼がこんなにもたくましくて、素敵だと思った。