支社長は取り扱い要注意!
お父さん、まひるの隣にいる人が旦那様になりました。

ようやく夢がかなって嬉しいけれど、まだスタートラインに立ったにしか過ぎません。

小さいながらも、慎ましいながらも、まひるは旦那様と一緒に幸せになります。

「まひる」

支社長がわたしの名前を呼んだ。

「凱さん」

わたしも名前を呼ぶと、支社長は微笑んだ。

「名物はやっぱり、オムライスにするのか?」

そう聞いてきた支社長に、
「はい」

わたしは首を縦に振って返事をした。

オムライスは、初めて支社長に作って食べてもらった思い出の料理だ。

それを『あけび亭』の名物に採用したのだ。

「ダメですか?」

何か別の料理がいいのだろうかと思いながら聞いたら、
「いいと思う」

支社長は微笑みながら答えたのだった。

☆★END☆★
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