支社長は取り扱い要注意!
窓に持ってきたカーテンを取りつけていたら、
「高畑まひる」

支社長に呼ばれた。

「はーい」

わたしは返事をすると、まだ開けていない段ボールに視線を向けた。

残りは少しずつでいいから片づけることにするか。

そう言い聞かせると部屋を出て、支社長がいるリビングへと足を向かわせた。

「何でしょうか?」

わたしが声をかけると、
「もう遅いから、夕飯を食べに行かないか?」

支社長が言った。

壁の時計に視線を向けると、5時を過ぎたところだった。

ああ、もうそんな時間か。

そう思っていたら、
「お前の好きなものでいいから、夕飯を食べに行くぞ」

支社長が言った。

「いいです」

わたしは首を横に振った。
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