支社長は取り扱い要注意!
宮園さんは支社長が心配で、彼に近づいているだけだ。

様子からしてそうなのに、どうしてそれに嫌悪しているのだろう?

「大丈夫だ、ちょっと飲み過ぎただけだ」

支社長は宮園さんに言うと、立ちあがった。

「まひるちゃん?」

平野さんに声をかけられたので、
「あっ、出ましょうか」

わたしはそう言うと、平野さんと一緒に階段へと足を向かわせた。

1階へ下りて店を出ると、会計を済ませた大橋さんと参加者たちがいた。

支社長と宮園さんもその場に集まったことを確認すると、
「それじゃあ、会社で」

「お疲れ様でしたー」

参加者たちは手を振りながらその場を離れて行った。

飲み会は終わったようだ。

「支社長、大丈夫ですか?

駅まで送りましょうか?」

宮園さんは支社長に話しかけていた。
< 92 / 191 >

この作品をシェア

pagetop