「先輩、甘えるってなんですか?」
私がじっとお母さんを見つめていると、こっちを振り向いた。




「・・・・あーあ、最悪。・・・・・喧嘩して、愛してないと言われ、お前のせいだと言われ。もうたくさんよ。・・・・挙句の果てには子供3人も置いてかれて。」








私は、





お母さんの最後の言葉を聞き漏らさなかった。








子供3人も置いてかれて。







その言葉に私は言葉を失った。









いらない。








邪魔。









そう言われてるみたいだった。






あぁ、





こんなヤツらに何を言っても無駄なんだ。





自分の幸せのために離婚して、子供なんて邪魔でしかなくて、面倒くさくて。




「沙代・・・・・・・・・」





お父さんは私の名前を呼んだまま何も言わなかった。




私はそのまま後ろを振り返って部屋を出た。





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