「先輩、甘えるってなんですか?」
「えー。だって言ったら面白くないもん。あぁー。二人の面白い顔見れたわー。」




能天気な鳳駕と、半分怒ってる実乃里。




そんな2人のことを周りの人が注目する。





「ちょっと二人共。完全に目立ってるよ。」





「えっ!?嘘っ!?お兄ちゃんのせいじゃん!!」





「だからっ!学校では先輩だって言ってるじゃん!!」




全然言い争いが終わらない二人の間に入る。





「ストーップ!!実乃里、うるさい。先輩、うるさくて目立ち過ぎる。」




「ごめーん。沙代。」




「目立ち過ぎるって、それは褒め言葉?」




「「違うわ!!」」




「またハモった・・・・!!お前ら本当に凄いな。」




周りの人達もいなくなって、そろそろ帰ろうとなった。





「お兄ちゃんはこれから帰れるの?」




「あぁ。帰れる。」




実乃里はカメラを見ながらあーだこーだお母さんに話している。




私がその後ろを歩いていると隣に鳳駕が来た。




「そんなに近くにいると評判落ちるんじゃない?」





「評判?そんなの俺にないよー。」




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