「先輩、甘えるってなんですか?」
確かに、そうだけど。



でも、私はそれを止める権利もない訳で。




鳳駕のこと、最近考えてなくて、恋してるのかもよくわからない。




だから、




「うん。まぁ、鳳駕のことまで口出ししないし!!いいんじゃない?」




そんな私に不服そうな実乃里。




いいんだよ。




勝手に恋して、傷つく前に元通りになるなら。




学校に着くと、私は自分の席に座った。




その後は校長の長い話を聞いて、あっという間に1日が終わった。




帰りはやっぱり実乃里と一緒。




トイレに実乃里が行っちゃったから私は1人中庭に来ていた。




雪が木の上にちょっとだけ積もっていた。




「・・・・冬だ。」





私の独り言が雪の中に消えていく。





すると、後ろから誰かの話し声が聞こえる。




後ろを振り向くと、そこには鳳駕と・・・仲良く話しているくるみ先輩。




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