「先輩、甘えるってなんですか?」
するとお母さんがパソコンに向かって仕事をしていた。




私がそっと部屋を出ようとすると、




「お父さん、25日に出ていくみたいだから。あんたたち手伝ってやって。私は仕事あるから。」




「・・・・・・・そう。」




あぁ、さっきまでが幸せ過ぎて忘れていた。




解決してないよ。




こっちの方は何も変わらなかった。




しかも25日って。




遊ぶ約束してたのに。




私は自分の部屋に入って実乃里に24日に遊ぼうと送った。




ふとカレンダーを見つめる。




私の人生の中で、クリスマスが一番嫌な日になりそう。




お父さんが出ていく日。




わざわざ手伝うなんて。




鳳駕がくるみ先輩と出かける日。




最悪の1日になりそう。




いいや。




24日、実乃里と思いっきり遊ぼ。




25日で何もかもきっと終わるんだから。



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