「先輩、甘えるってなんですか?」
そして次の日、私は実乃里の部屋に来ていた。




やっぱりまだ寝てる。



私はベッドから実乃里のことを引っ張った。




「実乃里ー、起きてーー。」




「んーーー。寝るーーー。」




「だめ!ほら、勉強するから!!」




「分かったよーー。顔洗ってくるからーーー。」




寝ぼけたまま歩く実乃里。




階段から落ちないように上から見守る。




全く。



「朝から大変だねー。」




「えっ!?」



びっくりして後ろを振り向くと、鳳駕が自分の部屋から出てきた。



「もう、驚かせないでよ。」




「ごめんごめん。おはよう。」




「おは、よう。」




制服じゃない鳳駕に会ったのは久しぶりでちょっと違和感。



「今日勉強するの?」




「うん。鳳駕も?」




「うん。分からないとこあったら教えてやるよ。どうせ実乃里今から朝ごはん食べる気だから1時間くらい戻ってこないぞ?」




「嘘でしょ・・・・・。長い・・・・。」




「だろ?ほら、今のうち教えるよ。」




そう言って実乃里の部屋に入る鳳駕。






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