「先輩、甘えるってなんですか?」
仕方ないから私も座った。




「これとか分かんないんじゃない?」




「うん。後これ。」




なんか、昨日鳳駕が好きだって自覚したけど今までみたいにちゃんと話せているかも。




いつも通り教えてもらっていると、鳳駕のスマホが突然鳴った。




鳳駕がスマホを確認すると、すぐに電源を切った。




「え?いいの?」




「うん。別に。」




てっきり私はくるみ先輩からかなーって思ったんだけど。




だって、今度、行くんだよね?




こういうのって聞いていいのかな?




「あのさ、鳳駕。」





「ん?」




「クリスマスの日って、・・・・・・くるみ先輩と出かけるの?」





唐突すぎた?




でも、知りたいし。




「うーん、どうだろうね。秘密だよ。」




鳳駕は悪戯な笑みを浮かべて私を見た。




からかってるの?




「何で秘密?」




「っていうか、そんなに興味あるの?」



ぅ、痛いところ突かれた。




「違うし。別に。」




「そう?」




私が言葉を発せずにいると鳳駕が私に聞いてきた。




「沙代は?クリスマス、実乃里と一緒?」




「・・・・・・ううん。違うよ。クリスマスイブだけ。」




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