「先輩、甘えるってなんですか?」
今日の鳳駕はなんなんだ?




と思っているとやっと実乃里が帰ってきた。




「お待たせー。あれ?お兄ちゃんいたんだ。」




「お前が遅いからだよ。じゃあ、2人ともごゆっくりー。」




そう言うと自分の部屋に戻って言った。





「お兄ちゃんなんか言ってたの?」




「ううん。別に。・・・・・何でもない。」





「そう?なら、はじめよっか。」




黙々と進めるけど、鳳駕の顔が浮かんでくる。




どういうこと?




何であんなに素っ気なかったんだろう。





「沙代?大丈夫?さっきから上の空だけど。」




「あっ、うん。大丈夫。この問題分かんなくて。」





「あっ、これはね、」





実乃里に聞くのもどうかと思って言わなかった。




でも、ただ一つ分かっているのは、くるみ先輩と一緒にデートして欲しくないってこと。




ただのやきもちだけど、どうしょうもないことだけど、嫌だって思ってしまうんだ。





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