「先輩、甘えるってなんですか?」
「今日だけ、甘えていいですか?」
「こっちはどうっ!?あっ、でもこっちの方がいいかもなー。」




「それは実乃里が欲しいやつでしょ?」




「バレたー?」




「全く。手伝ってくれるんじゃなかったの?」




今日はクリスマスイブ。





ショッピングに来てます。





そう。




プレゼントを買うためにね。




なのにさっきから実乃里は遊んでばっかり。




こっちは本気で悩んでるのに。




「だってーー。お兄ちゃんが何欲しいかなんてわかんないもん。」





「兄妹だから任せろって言ったの誰よ。」




「そーだけどー。」





口ではそう言うけど目は違う方に向いてるし。




もう仕方ない。





自分で決めちゃおう。





「私一人で見てくるからねー。」




「じゃあ、自分の見てます!!」





実乃里を置いてお店を出た。




とはいえ、鳳駕が何欲しいかなんてわかんない。




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