「先輩、甘えるってなんですか?」
「紗代っ、お母さんが写真とろーってさ。行こっ!」




「うん。」




式が終わって、私は実乃里のお母さんのところへ行った。




「久しぶりね、紗代ちゃん。今鳳駕来るから待ってね!」




「お久しぶりです。」




何分かして鳳駕が来た。




「お待たせ。」




「ほら、そこに並んで。」





実乃里のお母さんに言われて実乃里が私の手を引いた。




鳳駕を真ん中にして私と実乃里がサイドに立つ。




瞬間的に鳳駕と目が合う。




「久しぶりだな。こうやって写真撮るの。」




「う、ん。そうだね。」




久しぶりに話した鳳駕の声に懐かしさを感じる。




「はい、撮るよー!」




カシャっと音をしたシャッター。





ちゃんと笑えるてるといいな。




「じゃあ今日はお祝いよ!紗代ちゃんももちろん来てね!!」




「えっ?」




実乃里のお母さんが私に言う。





「何言ってるの?もちろん紗代ちゃんがいないと!ケーキ、全部食べきれないわよ?」




ニコッとおばさんが笑う。




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