「先輩、甘えるってなんですか?」
心の中は何を言われるのか分からなくて、心臓が今までにないくらいドキドキ言ってる。




リビングのソファーに座ると、向かい合わせにお母さんが座った。





「今まで、ごめんなさい。私が悪かったわ。頼りすぎた。家の家事も何もかもやってくれているのに、あんな言い方なかった。」





急に謝られて私の頭が混乱する。




なんで、急に?




今まで謝りも話しかけもしなかったのに。





「急にこんなこと言われてびっくりするでしょ?、、、、、、鳳駕君に言われたのよ。」





「鳳駕?」




なんでここに鳳駕が出てくるの?




「たまたまこないだ会った時に、紗代に謝れって。なんで自分の子供傷つけるんだって。そんなに紗代のこといらないなら、俺がもらうって。」




ほんとに、そう言ったの?





「自分でも分かってたのよ。悪いことしてることくらい。でも、、、、私はずっとお父さんのこと好きだったのよ。だから、ショックだったの。いなくなることが。それでたくさん傷つけた。ごめんね。紗代。」




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