「先輩、甘えるってなんですか?」
初めて聞いた、お母さんの本当の気持ち。




なんか、安心感があった。




お母さんはずっとお父さんのこと好きだったんだ。




でも、行き違ってしまった。




だからって、お母さんからの言葉に私が傷ついたのは事実なんだ。




そう簡単に許せることではない。





「簡単にいいよ、許してあげるなんて言えない。、、、でも、ちゃんと話せて良かった。」




「えぇ。これからは4人で、幸せに暮らそう、紗代。」




「うん。、、、そうだね。」




「これから卒業祝いでしょ?鳳駕君の家で。行ってきなさい。私は千裕と公に話すから。お父さんのことも、何もかも。」




「2人のこと、傷つけないように話してね。」





「えぇ。」




そう言うとお母さんは二人のいる部屋に行った。





私も立ち上がって、玄関に向かう。




解決した、なんて言っていいのか分からないけど、一つ前には進めた気がする。




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