「先輩、甘えるってなんですか?」
インターホンを押すと、実乃里の声が聞こえてドアが開く。




「、、、、、、ただいま。」




私がそういうと、実乃里はいつもの笑顔で、



「おかえり!!」





そう言ってくれた。




リビングに行くと、おじさんがもう酔っ払っていて、おばさんが飲みすぎだと怒っていた。




そんな姿に私は思いっきり笑った。




私の家もこんな風になったらいいな。




「おかえり。ご飯食べよう。」




鳳駕に言われて私は頷いた。




この中に私の居場所を作ってくれた2人に感謝した。




お母さんのことはひとまずいいとして、私にはもう1つやるべきことがある。




「実乃里、ご飯食べたら言いたいことあるの。聞いてくれる?」





「もちろん!!なんでも言って!!」





「ありがとう。」





おばさんが片付けているのを私が手伝っていると、珍しく美乃里が来た。




「今日くらいお父さんと飲んであげたら?」




実乃里がお母さんにそう言うと、嬉しそうに笑って、




「じゃあ、そうしよっかな!」




お酒を持っておじさんの所に行った。




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