「先輩、甘えるってなんですか?」
「あっ、沙代は英語?じゃあ私は数学にしよー。」




「「実乃里。」」




「・・・・はい、ごめんなさい。古文やります。」




「本当にすぐ理系科目になっちゃうんだから。」




「だって分かんないもん。はぁー。」




机の上にベターっとなってしまった実乃里。




「ほら、教えるからまずこれ解いてみろ。」




鳳駕が参考書を開きながら実乃里に教え始める。




こういう時、たまーに、羨ましいって思うんだ。




お兄ちゃんとかお姉ちゃんとかいたら私もこんなふうだったのかなーって思う。




よし、私も勉強しよ。




勉強を始めてから2時間くらい経ってやっと休憩。




実乃里はずっと古文やってたみたいでヘトヘト状態。




私も結構疲れた・・・・・・




隣にいる鳳駕は私達が休んでいても手を休めることなく勉強している。



< 22 / 191 >

この作品をシェア

pagetop