「先輩、甘えるってなんですか?」
「全く困った妹達ですねー。お兄ちゃんはそんな適当な妹にしてきたわけじゃありません。」





鳳駕がお母さん口調になって話す。





「いいでしょー?お兄ちゃんみたいに私達は普通の人なんだから。」




「そうそう。女の子からモテモテの鳳駕とは違うんですー。」





「それはヤキモチと受け取っていいの?」





「「違うわ!!」」





また綺麗にハモった。





鳳駕はすぐ調子に乗るんだから。





でも確かに鳳駕の人気は凄い。




天才タイプっていうやつで、スポーツも何でもできるし、勉強も大してやってなくてもコツさえ掴めば簡単に上位に入ってしまう。




そういうところは羨ましいけど。




「とりあえず、2人とも大丈夫。俺が教えたところもちゃんと出来てるし、成績も問題ないから。」




鳳駕が私と実乃里の頭をくしゃくしゃっと撫でる。




ニコッと笑う鳳駕を見て、ちょっと安心したのと同時にこういう笑顔で女の子が恋しちゃうんだろうなーって思った。




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