「先輩、甘えるってなんですか?」
私が立とうとすると、鳳駕が座ってろと言った。




「今日は俺が作るから千裕と公呼んでこい。ちゃんと鍵閉めろよ。」




「本当!?やったー!呼んでくる!!」




実乃里がまた家を飛び出していった。




「今日鳳駕が作ってくれるの?」




「おぅ。お前その状態で作れねぇーだろ。それと、その顔親に見られたら大変だから今日実乃里のところに泊まっていったら?」




「でも、千裕と公は?」




「俺の部屋に寝かせるから。後でおばさんにも言っておくし。大丈夫だろ。今日、親帰ってこないし。」




鳳駕がフライパンで何かを作りながら言う。




相変わらず何でもできるんだなー。




「うん。ありがとう。」




久しぶりだなー。




実乃里の部屋でお泊まりなんて。




最近は全然そんな事しなかったし、忙しかったから。



「「ただいまーーー!!」」




千裕と公が2人でリビングに入ってきた。




「おかえり、千裕、公。」




「ただいまー!あれ?お姉ちゃん顔どうしたの?」




「あぁー、ちょっとぶつけちゃったんだ。それより!今日、鳳駕がお泊まりしてけって言ってたよ!!」




「「本当!?やったー!」」



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