「先輩、甘えるってなんですか?」
「友達もいるけど、私は別に鳳駕と2人でもいいかなって思ったの。でも鳳駕が嫌なら別に一緒に行かなくてもいいけど。」





「なんでこういうとこ天然なんだよ・・・・」





「え?なんか言った?」





「言ってない!じゃあ、一緒に行くか!!せっかくだし、学校からそのまま行こうぜ。」




学校から一緒に行くってことは、またあの先輩来るよね?





なんかもう、今は会いたくないけど・・・・





私が戸惑っていると、鳳駕が私の手をぎゅっと握った。




「大丈夫だから。次は絶対今日みたいなことにはしないから。心配すんな。」




鳳駕は大事なことを言う時、絶対私の目から視線を外さない。




その時なんか、鳳駕の目に吸い込まれて行きそうな感覚になる。




「・・・・絶対?」




「絶対。」




「・・・・・分かった。信じる。」





「おぉー。今日は素直だね。いっつもは何回か疑うのに。」





「いいでしょ?別に。」





鳳駕と話していると、実乃里がお風呂から上がってきた音が聞こえた。





「ほら、私達これから映画見るんだから。邪魔しないで。」




「えー!いいなー。俺も見たい。」




「勉強は?いいの?」




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