「先輩、甘えるってなんですか?」
「分かった。」




「明日はテストやって、夕方からお祭りだねー。千裕と公のことは任せてね!!」




「ありがとう。実乃里。あっ、甘いものだけ食べ過ぎないようにしてね!」





「分かったー!あー、楽しみ!!」




そう言いながら部屋を出ていく実乃里。





「実乃里、どこ行くの?」




「っ、ちょっと下までーーーー・・・・。」




はぁー。





もう、明日のテストどうなっても知らないんだからね。




実乃里がリビングに行ったから私も帰ろうと立ち上がった。





「明日、教室の前で待ってて。」





ぎゅっと鳳駕に手を掴まれた。





「え?あっ、うん。でも何で?」




「一応。俺が迎えに行くから。」





「分かった。」





やっぱりあの先輩のこと気にしてるのかな。





否定するのも違うと思ったから何も言わなかった。





「じゃあ、私帰るね。」





「うん。また明日な。」




「うん。」




実乃里の部屋を出て、隣の自分の家に入る。




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