「先輩、甘えるってなんですか?」
「そうだねー。3年間一緒だったもんね。」




「うん。あっ、そう言えばお兄ちゃん今日、受付やってるんだって。」





「えっ!?嘘っ!?」





「マジだよ!!やっぱりどこに行っても人気なんだねー。」





やっぱりなんだかんだ言って、実乃里は鳳駕のことが好きだよね。




そりゃ兄妹だし当たり前か。





私にも小学生の妹、千裕(ちひろ)と、弟の公(こう)がいる。




実乃里と鳳駕も仲良くしてくれて、私達兄妹も仲がいい。




親は・・・・・・・・・・





「沙代?聞いてる?」




考え事をしていたら話を聞いていなかった。





「ごめん。なに?」




「校門見えてきたよーって。友達出来るかな?緊張してきた。」





「大丈夫。もし実乃里に友達出来なくても私がいるから。」





「キャーッ!沙代ったらイケメンっ!!」





実乃里とふざけて歩いていると、ふわっと風が吹いた。



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