「先輩、甘えるってなんですか?」
「もぅーー。・・・・・・あっ、いいこと考えた。」





「え?何!?」




私の言葉に急に食いついてきた実乃里。





「私たちが驚かせられるってことは鳳駕のこと驚かせられるよ!!」





「あっ、そうか!!っていうか、いいアイディア思いついたねーー!!よーーし!!張り切ってお兄ちゃんを驚かそう!!」





よし。





これで実乃里が乗り気になった。




というか、私は何にしようかなー。





ミイラ?フランケンシュタイン?ネコ娘?のっぺらぼう?口裂け女?




色々あるけど、動きやすいほうがいいなー。




ってことは、





「魔女!」




私は黒板に魔女と書いて、下に名前を書いた。





「沙代魔女にしたの?」





「うん。実乃里は?」





「私はドラキュラ!!こないだのホラー映画見て面白そうだったから!!でも沙代が魔女って似合いすぎるね。」





「それって褒め言葉なの?」





「あはははっ!!どっちだろうねー?」





全く、実乃里はすぐ調子にのるんだから。




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