「先輩、甘えるってなんですか?」
でもさっきに比べてちょっとだけ面白数に思えてきた。




「沙代、文化祭楽しもーね。」




「うん。もちろん。」




文化祭当日まで私達は本格的なお化け屋敷にするべくみんな本気で頑張った。





出来はかなりいい感じ。





衣装はそれぞれ買ったり、自分で作ったりする。





私は裁縫が得意じゃないから友達に頼んで、私はその代わりにお化け屋敷作りを頑張った。





思いのほか楽しかったし、クラスのみんなともっと仲良くなれて嬉しい。





クラスのことで夢中になってたけど、鳳駕たちのクラスはどうなんだろ。





そして、みんなが待ち望んでいた明日から文化祭が始まる。





今は最後の仕上げ。





これが終わったら明日を待つのみ。




私は入口の前に置く看板に色を塗っていた。





大半の人が衣装合わせで抜けているから忙しい。




私のはもう少しで出来上がるみたい。





「それにこっちも、・・・・あと少し。」





看板に色を塗っていると後ろから聞いたことのある声が、




「やっぱり上手いなー。そーゆーの。」





アイスを食べながら私を見下ろす鳳駕。




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