「先輩、甘えるってなんですか?」
そりゃみんなからも人気なわけだよね。




この子達もみんな鳳駕のこと好きなんだ。




でも確かに、あの先輩と一緒にいる鳳駕の笑顔は嘘笑顔じゃない。





本島に楽しそう。




お似合いのカップルって感じ。





私がじーっと窓の外を見ていると、実乃里が衣装を持って走ってくる。




「ごめんごめん。お待たせー。」




「ううん。大丈夫。」





「衣装に真剣になりすぎてた。帰ろっかって、何見てるの?」




「ううん。なんでもないよ。」





「そ?今バック持ってくるね。」




実乃里が教室に入っていった。



私は、ただ窓の外を眺めて、またチクッとした胸の痛みを感じていた。










文化祭当時。




「では、ただ今から文化祭を開始しまーーーす!!30分後に各クラスオープンしてくださーーい!!」





放送が鳴って、私達は準備に大忙し。





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