幕末の恋と花のかおり【After story】



それから、十数分。

私の一つ前の試合が終わり、いよいよ私の試合が始まる。


沖田さんと平助くんの–––––––いや、藤原くんと燈田くんの試合はどちらが勝ったかはまだ知らない。

正直、気になるけれど私は私の試合に集中をしなければならない。


「花織、緊張しないでいつも通りやれば絶対大丈夫だから!」

ちなつがわたしの背中を軽く叩く。

きあいがはいった。




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