いつかまた何処かで。
プロローグ
「ねぇ、わたしの事好き?」
『あぁ、愛してる。誰よりもな。』
貴方はわたしの目を見ずに
小さな小さな声で答えた。
こんなに苦しい思いをするなら
貴方に出会わなければよかった。
貴方を好きにならなければ良かった。
どんなに想っても
貴方は手に入らない。
静かに流れる涙を
貴方は見て見ぬふりをして
浴室に入って行く。
手を伸ばしても
貴方の背中は遠いままだった。
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