いつかまた何処かで。
いつの間にか眠りについていたのか
着信の音で目が覚める。

「はい」

『あ、ミカちゃん?13時予約入ったから出れる?』

原からの電話で起こされるなんて
ほんと最悪の1日になりそうだ。

「今何時」

『えっと、11時すぎだよ』


「12時すぎ迎えきて」


『わかったよー。』


なにも言わず電話を切り
机の上に置きっぱなしの水を飲む。
煙草に火をつけ天上を見上げる。
ゆらゆら揺れる煙が
カーテンの隙間から入る光で
綺麗に見えた。

「はぁ…いきたくねぇな。」

ため息と共に煙りを吐いた。
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