触れたいのは、あなただけ
行く宛もなく、とぼとぼと街中を歩く。
家にいるお母さんが心配ー…
だけどあの声…あの存在が私に恐怖を植え付けた。
夏なのに、身体がガタガタと震える。
「キミ、震えてるけど泣いてんの?」
ビク。
気付くと、数人の男に囲まれていた。
「慰めてあげようか?」
や…めて。来ないで。
「さっきより震えてるー。かわいい」
近付かないで!!
触らないで!!
「いやー!!!」
怖い!!!!