由良先輩はふしだら


身体は重くて頭もぼーっとしてるはずなのに、2人が持ってきてくれたアイスがあんまりひんやりしてて、熱がこもった身体に効いて、


気持ちよくなってついペラペラと喋ってしまう。


「広真の様子もおかしかったから、なんかあったのかもってすぐに気付いたよ」


そう言う日高先輩に、あぁそうか、だからあんなメッセージくれたんだ、と今更ながら納得する。


さっきはぼーっとしてて、なんで何も知らないはずの日高先輩がこんなメッセージくれるんだろうって考えもしなかったから。


って、そんなことよりも……。


「ゆ、由良先輩の様子、変わってましたか?」


「あぁ、明らかにおかしかったからな。聞いても教えてくれなかったけど」


日高先輩はそう言って、カップのチョコレートアイスをパクッと口に入れた。

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