由良先輩はふしだら
「それでも…先輩の隣にいてもいい理由になるなら嬉しいです!頑張ります!」
「そっか、よかった」
それなら都合がいいよ。
それが誰かの代わりでも、君はそれでもいいのかな?
でもまあ、今の俺にそんなこと気にかける余裕さえないわけで…。
「きっと君を傷つけるよ?」
俺がそう言っても、
「大丈夫です!」
純白の笑顔で俺にそう返事をした君。
本当にわかってはいないだろう。
君の体だけを貸して欲しいなんて言ってるようなものなのに。
汚しちゃいけないのはわかっているけど、
彼女に振られたショックはどうやら相当だったみたいで。
「…ありがとう」
俺は小柴 美子にそう言って、
彼女の頬にキスをした。