由良先輩はふしだら
《side 広真》
『今日、こちらは曇りです!先輩のいる長崎は晴れですね!カステラになりたいです……』
カステラになりたいって……。
「ハハッ、」
美子からのメッセージに、思わず声を出して笑ってしまった。修学旅行2日目。
昨日から、美子は、なぜか向こうの天気と俺の今来ている長崎の天気を伝えてくる。
あーあ。
ほんと重症。
2日顔を合わせていないだけで、こんなに会いたいと思うなんて。
土日だって、もちろん会えない日の方が多いけど、遠いところにいるってことだけで、随分くるものがある。
何を見ても、美子と見たかった、なんて思うし。
美子ならどんな顔をするんだろうとか、どんなことを言うんだろうとか、あれこれと想像してしまうし。
気付けば、頭の中全部、美子で占領されていて。
『今日、こちらは曇りです!先輩のいる長崎は晴れですね!カステラになりたいです……』
カステラになりたいって……。
「ハハッ、」
美子からのメッセージに、思わず声を出して笑ってしまった。修学旅行2日目。
昨日から、美子は、なぜか向こうの天気と俺の今来ている長崎の天気を伝えてくる。
あーあ。
ほんと重症。
2日顔を合わせていないだけで、こんなに会いたいと思うなんて。
土日だって、もちろん会えない日の方が多いけど、遠いところにいるってことだけで、随分くるものがある。
何を見ても、美子と見たかった、なんて思うし。
美子ならどんな顔をするんだろうとか、どんなことを言うんだろうとか、あれこれと想像してしまうし。
気付けば、頭の中全部、美子で占領されていて。