由良先輩はふしだら
「えっ、あ、なんだ……勝地か……って、学校来ていいの?」
目の前には、相変わらず不機嫌な顔でこちらを見ている勝地。
勝地に会うのは、私が勝地のお見舞いに行ったあの日ぶり。
彼の足に、自然と目を向ける。
ズボンで、足はもちろん隠れているけれど。
その下はまだきっと包帯をしている。
「激しい運動しなきゃいいだけだから。別に日常生活に支障はでねーよ」
「あぁ、そうなんだ。無理、しないでよ?」
「まぁ、そうだな。小柴が教室まで肩貸してくれたらいいんじゃね?」
「えっ、ちょ、私は今忙しいんだよ!」
そういう私にお構いなしに、勝地は私の身体を引き寄せて、肩に手を回してくる。
「これで教室まで」
「重いから!絶対無理っ!」
「……わぁ、朝からアツアツだねぇ〜」
っ?!