由良先輩はふしだら





放課後。
彼氏の部屋。


さっきから、緊張が止まらない。正確には、午後の授業もずっと。先輩にあんなこと言われて頭の中はそればかりで。


部屋ってことは、つまりはそういう……?



お茶を運んで来てくれた先輩が、ローテーブルにそれを置いてから、ベットの上に座った。


「美子もこっち座ったら?」


そういって、ベッドをトントンとする先輩。


先輩のセリフに、心臓がバクンと音立てて。
私、本当に、先輩のこと好きすぎ病で死ぬんじゃないかってぐらいだ。


大好きな先輩と、大好きな先輩の部屋で、2人きり。


こんなシュチュエーションなんて……!


「いや、私はその、ここで、大丈夫、です」


「美子、やらしいこと想像したんでしょ」


っ?!


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