由良先輩はふしだら
「そ、そんなわけ!考えません!そんな!意味わかんないです!」
「じゃあ、いいじゃん。座りなよ」
『じゃあ、いいじゃん』の意味がイマイチ理解できなかったけど、これ以上何か言われれば、もっとからかわれると思って、私は渋々、先輩のすぐ隣に腰かけた。
当たり前だけど、もうこの空間全部が、丸々由良先輩の匂いで。心臓の音は、隣の先輩に聞こえてるんじゃないかと思うほどで。
「美子、目、つぶって」
私の肩に優しく触れて、先輩がそういうので。
やっぱり、やらしいことするんじゃん、なんて内心思いながら、俯きながら、目を瞑る。
大好きな先輩の唇が触れる感覚……。
っん?
なにやら、想像とは違った感触が、しかも手に。
ひんやりしたものが置かれた。