HARUKA~愛~
夜空には、星が見えなかった。

月も見えない。

ただ薄暗い雲に覆われた不気味な空が無限に続いていた。













会いたいよ。



会いたいよ。



会いに来てよ。



私…



私…








本当に幸せなのかな?




分からないんだ。



最近、また見失い始めたんだ。


どちらに梶を切って良いか分からないんだ。


あなたが示してくれないとやっぱり私は歩いて行けない。


歩いていると思っても、なんか戻ってしまっている気がする。

1歩進んだら、2歩も3歩も下がっているように感じてしまう。

私の思い違いだと信じたいけれど、たぶんそうじゃない。







私は…





私は…






変わった、一部。

だけど、変われていない、根本的なものが…。

1番重要なのに、そこに何の変化も無い。







車窓から見える景色は千変万化している。
止まることを知らない。

私はぼんやりと変わり行く街並みを眺めていた。
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